このマニュアルは、検索エンジン(Googleなど)から、事業のターゲットとなるアクセスを、自社サイトに集めるための記事を作成する手順書です。
「日記」や「エッセイ」を書くのではなく、「読者の悩みを解決する回答」を設計図通りに組み立てる作業となります。
序章:記事を書く前の心得
まず、以下の「大前提」を理解してください。
- 書きたいことを書かない
思いつきや感情で書くのではなく、「読者が知りたいこと」だけを書きます。 - 設計図がすべて
いきなり書き始めません。構成案(設計図)が完璧にできてから執筆に入ります。 - 1記事1テーマ
1つの記事で解決する悩みは1つに絞ります。あれもこれも詰め込みません。
ステップ1:下準備(誰に何を伝えるか?)
記事を書く前に、「誰の、どんな悩みを解決するか」を明確にします。
1. ターゲットを決める
サイトに呼び込みたい人物像を具体的にイメージします。
- 例:親の介護施設を探し始めたばかりの40代会社員
2. 悩み、疑問をリストアップする
その人が抱えている疑問や悩みを徹底的に書き出します。
- 調べ方: Google検索、Yahoo!知恵袋、SNS、競合サイトなどを見る。ツールなどで調べて収集する。
- 整理: 収集した疑問、悩み(言葉、フレーズ)をグルーピング、整理します。
以上、簡潔に書きましたが、実行にはかなりの時間を要します。
このページで、具体的な作業手順が詳しく解説されていますので、必ず読んでください。また、「ステップ2、3」を行う理由も理解できます。
こちらは参考として。やや難解ですが、興味があれば読んでみてください。
ステップ2:記事テーマの選定
集めた疑問、悩みに対する答えを、記事として執筆します。
1. テーマ(キーワード)の選定
書く記事のテーマを決め、実際にそのキーワードでGoogle検索してみます。
- 検索意図の確認: 検索結果の上位に表示される記事の内容が、Googleが考える、そのキーワードの「正解(検索意図)」です。これとかけ離れた内容を書いても上位には上がりません。
- 流入数を確認:上位表示後の想定流入数を確認。ツールを使う。キーワードにもよるが、あまりに少ない場合、工数に見合わない可能性大。
- 上位表示の可能性を探る:上位サイトの目視と、ツールのデータを参考に判断。※上位表示できなければ、記事を書いても流入は見込めない。
自社の事業、サービスで解決できないことをテーマにするのはNG。
例えば、C’ZBのシニアリビングは、建物販売を事業としているサイトなので、
「頑張りすぎない!【50代におすすめ】おいしい簡単レシピ」
のようなテーマの記事はダメ、ということです。
※テーマごとの想定流入数の合計が、目標値に満たない場合、ステップ1へ戻り、テーマを追加(深堀り、拡張)します。
ステップ3:記事全体の構造設計
記事はバラバラに存在させるのではなく、体系立てて整理します。サイトの大テーマ、今回ならば「終の棲家」に対して体系化された状態を作ります。具体的には、各記事の役割を明確にした上で執筆し、内部リンクで繋ぎます。
1. “親(ピラー)”と“子(クラスター)”を決める
- 親記事(ピラー): テーマの総論・まとめ記事。
- 子記事(クラスター): 各項目の詳細・深掘り記事。
マッピングすると分かりやすいです。
2. 記事の役割を決めて、重複を避ける
同じ内容を、別の言い回しで別記事内に置くと、順位が上がりづらくなるリスクあり。
- 「一方が概要で、もう一方が詳細」なら問題なし。内部リンクで概要から詳細へ繋ぐ。
- ダメなのは、同じ粒度で存在する場合。
- 全く同じ内容(完コピ)の段落が、複数の記事に存在するのはOK。
また、以下も注意ポイントです。
- 記事間で言ってることが違う(矛盾)のはダメ →上位表示を阻害します。要注意。
- 1つの記事で1つの検索意図に応える。
ステップ4:各記事の構成案(設計図)の作成
ここが最重要工程です。
1. 上位サイトの分析
狙うキーワードで上位表示されているサイトを5つほど選び、どのような段落構成になっているか調べます。
実際の作業としては、各サイト(ページ)のソースを見て、title、description、h1、h2、h3・・・に設定されている内容を抽出する。
2. 構成案の作成(AI)
抽出した上位サイトの要素を、そのクエリの検索意図と共にAIに投げて構成案を出力させ、壁打ちしながら構成案を確定します。構造のポイントは「結論ファースト」です。最初に結論、その後に理由や詳細を述べます(PREP法)。
出力後には、以下についてチェックします。
- 結論ファーストになっているか?
- 検索意図に応える構成内容になっているか?
- 粒度は問題ないか? →見つけづらい。実際に記事を入れていくと、違和感に気付くので、その段階でチェック、修正してもOK。
プロンプトで指定すれば、SEO記事の要件に沿った構成案が生成されます。その出力をチェックする際の参考として、標準的なSEO記事作成におけるガイドラインを記載しておきます。
記事構成の基本フォーマット
標準的なSEO記事は、以下の要素で構成されます。
- 記事タイトル(H1): 検索結果でクリックされるための「看板」。
- 導入文(リード文): 読者を本文へ誘導するための「フック」。
- 目次: 記事の全体像を示す地図。
- 本文(H2〜H4見出し): コンテンツの本体。
- まとめ(Conclusion): 要点の整理と次のアクションへの誘導。
記事タイトルの最適化 ※重要
タイトルは検索結果における「顔」であり、クリック率(CTR)を左右する最も重要な要素です。
- 文字数: PCの検索結果で30文字程度、スマホで30〜40文字程度が表示されます。重要な情報は32文字以内に。
- キーワード配置: 人間の視線は左から右へ流れるため、対策キーワードは可能な限り左側(先頭)に配置します。
- クリックしたくなる要素: 「【完全版】」「2026年最新」「プロが教える」「失敗しない」などのパワーワードや、具体的な数字(「5選」「3つのコツ」)を入れることで魅力を高めます 。
離脱を防ぐ導入文(リード文)の書き方
導入文は、タイトルを見て訪問したユーザーが「この記事は自分の悩みを解決してくれそうだ」と判断するための場所です。ここで期待外れだと思われると、即座に「戻るボタン」を押されます。
効果的な導入文の型:
- 共感: 読者の悩みを代弁する。「〇〇でお悩みではありませんか?」
- 提示: この記事には何が書かれているかを伝える。「この記事では、〇〇の方法を解説します。」
- 権威性/根拠: なぜこの記事が信頼できるかを示す。「SEO歴10年の筆者が実体験を基に書きました。」
- ベネフィット: 読み終えた後にどうなれるかを約束する。「これを読めば、明日から〇〇ができるようになります。」
読了率を高める見出し構成
結論ファースト(PREP法の応用)
Web読者はせっかちです。見出しの構成においても、まずは「結論(答え)」を提示し、その後に「理由」「具体例」と続ける順序が好まれます。ユーザーが最も知りたい情報を記事の後半に隠すと、そこまでたどり着けずに離脱されてしまいます 。
理想的な構成フロー:
- 【H2】〇〇とは?(結論・定義)
- 【H2】〇〇が重要な理由(背景・メリット)
- 【H2】〇〇の具体的な手順(方法論・HowTo)
- 【H2】〇〇の注意点・失敗例(リスク回避・潜在ニーズ)
- 【H2】まとめ
見出しタグの階層構造とルール
見出しタグ(hタグ)は、本の「章・節・項」にあたります。正しい階層構造を守ることは、読者にとっても検索エンジンにとっても重要です 。
- ルール1: H1は1ページに1つだけ(基本はタイトル)。
- ルール2: 階層を飛ばさない。原則として、H2 → H3 → H4の順序で。
- ルール3: 1つの見出し内の記事が長くなりすぎる場合(300文字以上など)は、小見出しで分割して読みやすくします 。
SEOに強い見出しの作り方
- キーワードの包含: 特にH2見出しには、対策キーワードやサジェストキーワードを適度に含めることで、検索エンジンにトピックの関連性をアピールできます 。ただし、無理やり詰め込んで日本語として不自然にならないように注意が必要です。
- 具体性: 「方法」だけでなく、「初心者でもできる3つの方法」のように、見出しを見ただけで内容が想像できる具体的な言葉を使います。
CTAの設置場所
CTA(Call To Action:行動喚起)の設置場所も決める。
記事の最後にはもちろん、H2見出しの区切り(特に盛り上がった箇所)に、「シニアリビングはこちら」「お問い合わせはこちらから」といった、具体的な行動や遷移先を示すボタンやテキストリンクを置くことが、問い合わせ増への近道です。
3. 内部リンク設計
内部リンクは、記事同士の関係性をリンクを使ってGoogleに伝える行為です。
記事全体の構造設計と各記事の構成案に基づいて、どの記事からどこへリンクするかを決めます。
実際のリンク設置は、記事執筆が終わり、リンクできる記事ができた時に行います。「この記事のこの部分から、あっちの詳細記事へ」、つまり「記事本文内 → 他ページ」という貼り方を主とします。
ステップ5:記事執筆
AIでベース記事を作成し、WordPressへ入稿します。具体的には、AIチャット画面とWordPress投稿画面を行き来しながら記事作成を進める形になります。
1.生成AIで執筆する(AI)
前ステップで作成した「記事の構成案」を元に、AIを使って記事を執筆します。
- 1記事を一括で出力させると手抜きになりがち。段落ごとに生成 → その都度チェック → OKなら次へ、のステップ・バイ・ステップで進めます。
- 高機能モードを使ってください。(2025年12月現在、GeminiならPro、ChatGPTならThinkingモード)
ただし、無料版の場合は制限に達すると、そのモードは24h使えなくなります。
記事を執筆する前に、Gemini 「Deep Research」を使って、そのテーマについて深堀りレポートを作成して、それを記事作成時に読み込ませると、記事の質が上がります。
※ただし、無料版では1日1回しか使えません。またその後、Geminiの高機能モードは、その日ほぼ使えなくなります。
Deep Researchでのレポート作成には、以下のメリットもあります。
- そのテーマに関する理解が一気に進みます。
- リソースが掲載されるので、記事の真偽チェックに便利。
- 出力が物足りない場合、Deep Research出力の中から抜粋して追記、挿入できます。
2.各段落の執筆完了時のチェック
AIが書いた文章をそのまま使うのは危険です。各段落を書き終えたら、最低これだけはチェックします。
- 確定した構成案との相違:確定した構成案が勝手に変えられていることがあります。
- 真偽 ※重要
- コピペ:任意の一文をそのまま検索窓に入れて検索し、同一、またはほぼ一致するものがないかを調べる。これを3箇所ほど実行。
- 冗長
- 見出しの粒度:本来、「記事構成」ステップでのチェック項目ですが、見つけづらいです。記事が入ると違和感に気付きやすくなるので、この段階でチェックします。
- 文法的な齟齬
3.全段落の執筆完了時のチェック
すべての段落が書けたら、頭から通して読みます。
- 違和感はないか?表現、トーン、段落間の文章の流れなど。
- 段落間での重複、矛盾はないか?
- 検索意図への答えとして、ズレた内容になっていないか?
- 内容が概要的過ぎて、腹落ちしない、物足りない感じはしないか?
- 配下のクラスターで深堀り説明しているならOKなので、クラスターとの関係も考慮して判断する。
4.一次情報の挿入について(可能であれば)
Googleは現在、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視しています。特にAI記事は「誰が書いても同じ」になりがちで、評価されにくくなっています。
AIが出力した文章に、一次情報(自社の具体的なエピソード)を1つでも追記するだけで、順位の上がり方が変わります。
5.FAQを生成、挿入する(AI)
記事が完成したら、それを元に「FAQ」段落を作成、挿入します。
- 生成はAIで。※プロンプトあり
- 出力されたFAQは、必ず全文読んで、チェックしてください。
- 挿入場所は、最後の「まとめ」段落の前に。
FAQ生成のPrompt
# 役割
あなたは、読者の疑問を先読みし、記事全体の理解を深めるための「結論ファースト型FAQ」を作成する、経験豊富なWeb編集者です。
# タスク
以下の【記事の全文】を読み込み、その内容に基づいて、読者が抱きそうな質問とそれに対する回答(FAQ)を【[作成したいFAQの数]】個、作成してください。
# 守るべきルール
* **【質問(Q)のルール】**
* 質問は、「〇〇とは?」「〇〇のコツは?」のような、**ユーザーが検索する時を意識した、口語的で短い疑問文**にしてください。
* **【回答(A)のルール】**
* 回答の**冒頭1文**は、「はい/いいえ」「〇〇です」のように、**質問に対する結論を単刀直入に**述べてください。
* 回答の**2文目以降**で、その結論の理由や具体例を簡潔に補足してください。(全体で3~4文程度)
* 回答は、必ず【記事の全文】の内容に準拠し、記事に書かれていない情報は含めないでください。
* 専門用語を避け、誰が読んでも理解できる平易な言葉を使用してください。
* **【全体のフォーマット】**
* 生成するFAQは、必ず以下のフォーマットに従ってください。
Q. [ここに質問文]
A. [ここに回答文]
---
# 記事の全文
[ここに完成した記事の全文を貼り付けてください]
# 作成したいFAQの数
5
6.descriptionを作成、設定する
meta description(記事の概要文)を作成、設定します。ページ上では表示されませんが、検索結果のタイトル下に表示されるため、CTRに影響します。
なお、スマホでは50~70文字、PCでは120文字程度が表示されますが、設定は共通なので、それを考慮して作成を。

※記事内容と異なった概要文を書かないこと。また、設定した内容が必ず表示されるわけではありません。Googleにより書き換えられることもあります。
7.読みやすく整形する
生成AIで出力された記事は、そのままでは読みやすい形ではありません。
WordPressの投稿画面で、改行、空白行、箇条書き、太字、表、画像などを使い、視覚的にリズムを作ることで、読みやすく整形します。
画像について ***この段落は未完成***
アイキャッチ画像: 必須。
記事内の図解: 文章だけでは伝わりにくい箇所には図解やイメージ写真を入れる。
alt属性(代替テキスト): 画像には必ず、何が写っているか(検索キーワードを含めて)説明文を入れる。Googleは画像の中身をここから判断するため。
スマホでの可読性 ***この段落は未完成***
スマホで見た時に、文字の塊(壁)が画面を埋め尽くさないようにする。具体的には、「3〜4行書いたら必ず改行(空白行)を入れる」など、スマホ画面で確認しながら、調整する。
8.内部リンクを貼る
【ステップ4:各記事の構成案(設計図)の作成 > 内部リンク設計】に基づいて、記事本文内から他の記事ページへ、内部リンクを貼ります。
貼り先の記事ページが完成していなければできないので、記事が追加されるたびに内部リンク設計を確認し、該当記事の該当箇所にリンクを貼ります。
複数人で執筆する場合、全体の進捗が一覧できる場所が必要
9.入稿に使うWordPressについて
記事はWordPressへの入稿となります。よって、執筆者には、その操作方法を覚えていただく必要があります。
操作説明については別途検討。
10.複数人で記事作成を行う上での注意点
複数人で執筆する場合、それぞれの記事間で、トーン、重複、矛盾に注意が必要です。特に重複については、構成案段階でチェック済みでも、記事生成を経て発生している可能性があります。
- 記事間で類似重複はないか?
- 記事間で内容に矛盾はないか?
- 記事全体のトーンは統一されているか?
ステップ6:最終確認、公開
記事の内容、WordPress上の設定を確認し、問題なければ公開します。
ステップ7:評価・リライト ※ここからが本番です!
記事は「公開して終わり」ではありません。公開してからが本番です。
10記事書いて、1記事でもそのまま流入が伸びれば上出来です。ほとんどの記事はそのままでは伸びません。流入を増やすには、狙ったキーワードで検索上位に上がるまで、以下の作業を繰り返します。
- step1インデックスと計測
- 公開した新記事ページをGoogle検索に認識してもらうために、Search Consoleで「インデックス登録のリクエスト」を行います。
- 流入数、ターゲットキーワードの検索順位、流入クエリを、Search Consoleでざっくりチェック。週単位で1~1.5ヶ月ほど。
- 順位が上昇している場合はそのまま様子見です。上昇が鈍い、止まっている場合は「分析と修正」へ進みます。
- step2分析と修正(リライト)
1~1.5ヶ月を過ぎても上昇が見られない、あるラインから上がらない場合、要因の分析とそれに基づいた修正を行います。
- 同クエリの上位ページと比べて、「何が不足しているのか」をチェック。タイトル、記事内容、段落構成等。
- その不足を補うように、記事の修正(追記、削除)
- ただし、そのクエリの検索意図から外れる方向の修正は逆効果。
- 1週間ごとに、順位、流入数をチェック。3~4週間経っても変化がなければ、同じサイクル(チェック、修正)を繰り返す。
まずは、上記サイクルを実行することで、各記事への「検索からの流入数を増やすこと」に集中します。
必要な知識
- 検索集客の基礎知識
- Google Analytics(GA4):レポート画面から必要なデータを見ることができるレベル。
- Search Console:クエリと該当ページの検索順位確認。
今回は、記事作成がメインなので、説明はここまでとします。
ちなみに次のステップは、「問い合わせ数を増やす」です。各記事の流入も増えて、問い合わせに繋がりやすい記事が見つかれば、その記事を重点的に強化する、というものです。
必要に応じて作成します。
補足:戦略、評価基準、継続性、リスク
検索流入を増やすには?
検索流入を増やすための考え方は非常にシンプルです。 流入数は「入口の数(記事数)× その順位(クリック率)」で決まるからです。
したがって、注力すべきは以下の2点に集約されます。
- 入り口を強化する(順位アップ): 記事の修正・リライトを行い、検索順位を上げて、より多くのクリックを獲得すること。
- 新しい入り口を作る(ページ追加): まだ対策していないキーワードで新しい記事を作成し、サイトへの流入経路そのものを増やしていくこと。
問い合わせにつながる流入を増やすには?
もちろん、最初から「問い合わせ直結のキーワード」だけを狙って記事を増やせれば、それが最も効率的です。しかし、実際にどのキーワードや記事がユーザーの心を動かし、問い合わせに至るのかは、やってみなければ分からない部分が多くあります。
そのため、第一段階として、まずは「サイト全体の流入数(母数)」を増やすことに注力します。 ある程度のアクセスが集まると、データとして「意外なキーワードからの問い合わせが多い」「この記事を経由すると成約率が高い」といった勝ちパターンが見えてきます。
そのデータが得られた段階で、効果の高い領域へリソースを集中投下します。これが最も確実な近道です。 流入を増やし、データを分析して勝ち筋を見つけるまでには改善サイクルの積み重ねが必要なため、その目安はスタートから4~6ヶ月後と考えてください。
上位表示の評価ポイントは?
結論から言うと、「現在、検索結果で上位にあるページ」こそが、Googleがそのキーワードで求めている正解です。競合上位の傾向を分析し、自社ページとの差分を埋めるのが基本的な対策となります。
しかし、記事のタイトルや構成、内容を完璧に修正しても順位が上がらないケースがあります。その場合、原因は記事の中身(コンテンツ)ではなく、ドメインの権威性やサイト全体の専門性など、記事以外の外部要因にある可能性が高いです。(※外部要因の詳細については、今回の主旨から外れるため割愛します)
そのため、何度修正しても順位が停滞する場合は、その1記事に固執するのは得策ではありません。 「今はまだ上がるタイミングではない」と割り切り、他の記事の改善や、新規記事の追加によってサイト全体の評価を高めることにリソースを充ててください。それが結果として、上がらなかった記事を引き上げる近道になります。
上位表示されたら、もう安心?
残念ながら、SEOに「安泰」はありません。 Googleの評価基準(アルゴリズム)は日々進化しており、1年前の正解が今も通用するとは限りません。また、競合他社も常に上位を狙って対策を続けているため、何もしなければ、相対的に順位は下がっていきます。
そのため、安定した流入を確保し続けるには、順位を継続的に注視することが不可欠です。 状況に合わせて、先述したサイクルで既存記事をメンテナンスしたり、新しい切り口の記事を追加して流入経路を増やしたりと、常にサイトを「動かし続ける」ことが順位維持の秘訣です。
URLは変えても良いの?
原則として、一度公開しインデックスされたページのURLは変更しないでください。
サイトリニューアルや構成変更に伴い、ページのURLを変更したい場面が出てくるかもしれません。しかし、URLの変更には大きなリスクが伴います。 URLが変わると、Google検索エンジンにとっては「全く新しいページ」として扱われるため、それまでに積み上げてきたページの評価が一度リセットされてしまいます。
評価がリセットされると、これまで獲得していた検索順位を維持できず、検索流入が激減する恐れがあります。つまり、SEOを一からやり直すことになるのです。
これを防ぐために「301リダイレクト」という処理を行えば、旧URLの評価を新URLへ引き継ぐことは可能です。しかし、評価が完全に反映されるまでには数週間〜数ヶ月かかり、その間順位が不安定になったり、下落したりするリスクは避けられません。また、完全に元通りの評価が引き継がれる保証もありません。
だからこそ、サイト構成を最初に決める段階で「将来を見据えた設計」を行うことが重要です。後からページの追加や移動が発生しても、URLを変更せずに済むようなディレクトリ構造や命名規則を、初期段階で定めておくのが理想です。

